種と苗

昔は植物というのは種を植え、育てるものだった。 

今でも、野生の植物は基本的にはそうだろう。 

が、栽培されている野菜などはそうではないものも多い。 

 

には固定種交配種がある。 

固定種は野生と同じで、植えて、種ができ、その種からまた同じものが育つ。 

交配種(F1)というのはそうではない。 

ある品種と別の品種を掛け合わせて作られたもので、それを撒くと期待した植物が育つが、それから採れる種は、同じか、あるいは元となった親のどちらかになる。 

メンデルの法則だ。 

何らかの植物を育て、あるいは実を買ってきて、美味いからと種を残して育てたとしても、期待通りにはいかないのである。 

 

そのもうひとつの理由に、苗もある。 

この苗は3種類に分類できるだろう。 

 

ひとつは、米など種から育てることを簡略化するための苗。 

ひとつは、接ぎ木して強くした、スイカはメロンなどの苗。 

最後は、優良な植物から種を経ずに培養して作った苗である。 

 

接ぎ木のもので、例えばカボチャにスイカを接いだものだと、カボチャ部分からカボチャができたりする。 

まあ、スイカを美味しくするなら、カボチャは芽を摘まないといけないのだが。 

 

種からできただけの苗で、かつ固定種の場合のみ、種を取っておいて意味がある。 

そうでないものは、種を取っても同じものはできないと考えた方がいい。 

 

 

多年草はさておき、1年草の紫蘇などは種になるまで放置しておくと、翌年も出てくる。 

これは、好光性種子だからという理由もあるだろう。 

種には好光性種子嫌光性種子、および中間性の種子がある。 

 

紫蘇は好光性種子で、地表にあって光が当たっていないと発芽しない。 

逆に嫌光性種子は、地面に埋まって光が当たらないようにしないといけない。 

例えばだいこんは嫌光性である。 

嫌光性種子の場合、種の大きさの2~3倍ほどの深さに植えるのが基本だ。 

中間性の場合、光は発芽に関係しない。 

まあ、種子の袋に書いてある植え方をするのが一番いいので、それを守るだけなのだが。 

なお、紫蘇といっても、固定種でないものを撒いた場合、翌年に同じものが出るわけではない。 

 

恐らく、だが、安い種子や苗に固定種が多く、高い種子には交配種や培養が多のではないだろうか。 

手間やノウハウ分が加算されるからだ。 

もし良い固定種なら、種を取って、翌年も育てるというのも面白いだろう。 

一概には言えないので、聞くしかないが、販売店では分からないかもしれない。 

 

ちなみに、キュウリの種は水に入れた時に、沈むものが良い種だとされる。 

かぼちゃの種は、水に入れて浮くものが良い種だとされる。 

このように、両方あるので、調べてから種を選別すべきである。 


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