甘葛煎(あまずらせん)

甘葛』(あまずら)というのを甘味料として使っています。 

正確には『甘葛煎』ですから、甘葛を煎じて煮詰めたもののようですが、その植物が何なのか分かっていないようです。 

甘茶蔓のようなものかもしれません。 

作中では樹液としていますが、詳細は不明です。 

 

枕草子に『削氷(けずりひ)に甘葛入れて、新しき金鋺(かなまり)に入れたる』とあります。 

かき氷のシロップというところですね。 

ガラスの器に入れたいところですが、まだガラスはありません。 

 

なぜそんな甘味料を使っているかというと砂糖がまだないからです。 

輸入品のとしては存在していましたが。 

 

他の甘味料として、水飴は作られていました。 

甘いものを求めるのは習性といってもいいでしょう。 

花の蜜や果物が甘いのは、昆虫や動物を引きつけるためですから、塩分と糖分は本能的に欲するものと言えます。 

 

 

砂糖が広まるには、サトウキビが多く栽培されないといけません。 

現在、どこで作られているかというと、沖縄と鹿児島です。 

沖縄でなくてもサトウキビ自体は作れます。 

ただし、気温が違うためか、日照が違うせいか、できる糖分に違いが出るそうです。 

 

甜菜(かんさい)、サトウダイコンは北海道で多く作られています。 

寒くても砂糖ができる植物はありました。 

ダイコンと言っていますが、ビート、かぶというかほうれん草の仲間です。 

フランス・ドイツなどで砂糖の原料というと、このサトウダイコンを思い浮かべるほどで、世界の砂糖の30%、日本の砂糖の25%が、サトウダイコンから作られています。 

 

面白いのは、サトウキビの砂糖とサトウダイコンの砂糖がまったく違うものだということです。 

黒糖・きび砂糖・和三盆・白砂糖は同じサトウキビからできていますから、味は違っても成分や性質は同じです。 

どう違うかというと、サトウキビは単糖類で、血糖値をすぐに上げるのに対し、サトウダイコンの方は多糖類で、血糖値をゆっくり上げるそうです。 

何より、サトウダイコンの砂糖にはオリゴ糖も含まれているとか。 

サトウダイコンの方が良さそうですね。 

 

ですから作中でも、寒くても作れるサトウダイコンを栽培させたいと思いました。 

しかし、砂糖の取り出し方が見つかるのは700年以上先ですから、重要な作物とはなっていないため、日本には入って来ていませんし、中国にもなかったかもしれません。 

元がないのですから、どうしようもありません。 

 

俺のラノベは平安絵巻 


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