腐ることと食中毒

暖かくなって怖いのは食中毒である。 

実は真夏より、その前後の方が気が緩み、食中毒も多くなる。 

ノロウィルス・ロタウイルスは冬に流行するから、季節はあまり関係ないと思った方がいいくらいだ。 

 

ものが腐るというのは腐敗菌によるものであって、匂いを嗅いで分かるのは腐ったかどうか、つまり腐敗菌がどの程度繁殖したかだけなのだ。 

腐るのと食中毒はまったく別なのだ。 

 

食中毒には、有毒物質(毒きのこなど)と寄生虫・細菌・ウイルスがある。 

ここでは有毒物質と寄生虫はさておく。 

 

細菌とウイルスの大きな違いは、殺菌の効果だろう。 

殺菌という言葉には、ウイルスを殺すことも含まれるが、実は殺すのは大変なのだ。 

アルコール殺菌は有効な手段だが、ウイルスはアルコールでは簡単には死んでくれない。 

次亜塩素酸ナトリウム(漂白剤の主成分)は有効で、赤ちゃんのほ乳瓶の殺菌剤はこれである。 

漂白剤は水酸化ナトリウムも多く含まれるので、漂白ではなく殺菌をしたいなら、赤ちゃん用の殺菌剤がいい。 

赤ちゃんでも大丈夫な成分なのだから。 

 

もうひとつ、O-157などに見られるように、そのものだけが悪さをするのではなく、毒素を作るものもある。 

作られた毒素は殺菌では取り除けない。 

これらは検査をしなければ分からないのだから、匂いを嗅いでも意味がないのである。 

 

 

では、どうすればいいだろうか。 

まず、腐敗菌や食中毒菌・ウイルスが住めない環境を作ることである。 

生ゴミはそれらの巣なのだから、小まめに捨てるべきだ。 

スポンジはよく洗い、乾燥させるか、殺菌する。 

除菌効果があるという洗剤もあるが、あまり信用すべきではないという。 

熱湯消毒では熔けると思われるので、漂白剤など次亜塩素酸ナトリウムでの殺菌がいいだろう。 

 

食器類も洗浄した後は、綺麗に水を拭き取り、乾燥させる。 

まな板や包丁も同様である。 

もちろん、シンクも。 

 

阿部穣二氏の著書によると、刑務所内では流し台に水滴が残っていてはいけないそうだ。 

すぐに乾くように、お湯を流し、拭き取るのだという。 

食中毒が出てから厳しくなったのだと書いてあった。 

 

 

匂いと食中毒は関係ない、それだけは覚えておいていただきたい。 


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