暑いときに熱いものを食べるのは良いとされる。
熱くて辛いものは発汗し、結果、涼しくなるというのだ。
それもするが、やはり冷たい麺というのも夏には良いのも確かである。
元々の涼麺というのは氷を使うのではない。
水で冷やすのでもなく、熱い麺を扇いで冷やすのである。
今は当然、氷で冷やすし、その方が冷たく、速く冷やせる。
冷たい麺というと、冷麦・素麺あたりは定番だろう。
冷麦というのは熱いと熱麦だから、冷たくして食べるものだ。
素麺も熱いとにゅう麺になるから、冷たいのが当然である。
うどんは熱いのも冷たいのもあるが、コシがあるのと固いのが分かっていないのか、専門店だというほど冷たいと固すぎていけない。
乾麺のうどんの方が喉越しも良く、美味いと思う。
稲庭うどんなどはその代表格である。
冷麺も固すぎるのは美味くない。
日本人好みの冷麺は本場とは違うかもしれない。
イタリア料理ではアルデンテというのがある。
アルデンテは歯のことで、歯応えのあるものだということだ。
パスタでも米(パイジャなど)でも、芯がほんの少し残るのが良いとされる。
日本人はふっくら芯まで炊けたごはんが好きで、芯があると美味いとは思わない。
それと同じで、好みや慣れなのだろう。
夏の冷たい麺というと、冷やし中華がある。
冷たい麺に好みの具を載せて、つゆを掛けて食べる。
同じように、多くの麺も冷やし○○にできる。
好きなのはサラダスパゲティーである。
人によって「サラダスパゲティー(サラスパと略す)」という人と、「スパゲティーサラダ(スパサラと略す)」という人がいる。
カレーライスかライスカレーかと同じかもしれない。
まあ、後の方に来る名称の方が主たる料理名だろうから、サラスパはスパゲティー料理であり、スパサラはサラダ料理ということになるだろう。
市販のドレッシングで良いが、ごまだれかイタリアンあたりが良い。
サラダうどんも良い。
これは「うどんサラダ」という人はあまりいないようだ。
ました「サラうどん」と略すと、皿うどんで、皿に盛ったうどんではなく、麺を油で揚げて八宝菜風の餡を掛けたものになる。
当然ながら、サラダラーメンも良い。
が、なぜかサラダラーメンとは言わない。
「ラーメンサラダ」なのである。
サラダうどんとは逆である。
「ラーサラ」と略す。
ブームである。
細麺より中太麺の方が良い。
冷麦や素麺は冷やす前提での茹で時間が書いてあるのだが、ラーメンの場合は冷やさない前提の湯で時間が書いてある。
これはスパゲティも同じこと。
なので、サラダ○○にする場合、スパゲティもラーメンも標準の茹で時間より少し長く茹でなければならない。
たれを準備しておく。
つまりはドレッシングである。
好きに作ればいいが、マヨネーズを加えると酢と油が分離しにくくなる。
カレー粉を入れてカレー風味にしてもいいし、味噌やゴマを加えてごまだれ風にしてもいい。
ごまだれにラー油を加えると坦々麺風になる。
市販のドレッシングでももちろん構わない。
茹った麺は冷水で締め、氷水で更に冷やすのだが、効率を考えるべきだろう。
氷水は先に用意し、十分に冷えた氷水にしておく。
麺を水に入れ、氷を入れるのではドロナワというもの。
流水でまず冷やし、洗い、十分に冷えたところで、氷水に放つ。
その際に氷がなくなっていてはダメだ。
よく冷やすには、熱を奪う必要があるのだから、氷が最後まである状態で1分ほど冷やすのである。
冷えたらこれでもかというくらい水を切る。
熱い麺のような切り方ではだめである。
麺を持ち上げ、水を滴らせてやる。
新潟には「へぎそば」というのがある。
「へぎ」(剥ぐの転化だろう)という四角いザルのようなものに載せるから「へぎそば」なのだが、一口に足らないくらい少量ずつ小分けに綺麗に盛られている。
そうすることで、水気が切れるのだろう。
水を切ったら、たれを麺に絡めておく。
皿に麺を盛る際には、一山に盛らず、少量ずつを分けて置いていく。
塊になっていると食べにくいからである。
その上に好みの野菜を載せる。
サラダなのだから、野菜もたっぷりあった方がいい。
その上から、またたれを掛ける。
冷たいうちに食べる。
美味い。
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